「全力に悔いなし」
困難な状況に置かれる。人がしたくないような仕事を任せられる。
やけど、ひとつひとつの課題に全力で向き合っていく。
誰よりもがんばる。手を抜かない。
そして、結果を出す。目標を達成する。
尊敬する人、松本育夫。
はっきり言って、こん人との最初の出会いは一目惚れみたいやったね。
おれが高校生の時、日課のランニングの途中でJ2サガン鳥栖の練習グラウンドを通りかかった。
「あ、練習しとる。」
青々とした緑の芝と、選手の声に思わず足を止めてしまった。
まあ、ちょっときつかったってもあるけど。笑
サッカーはもともと好きやったし(弟がサッカーしよるけんね。)、おもしろそうやったけんとりあえず休憩もかねて練習を見学することにした。
けど、やっぱプロが練習しとるとこ間近で見とって、ばりオーラ感じたよ。
そして素直に、かっこよかった。
おれが見学席着いた時には、もう10人ほどの人が練習を見とった。
ほぼ全員が熱狂的なサポーターの人っぽくて、みんな知り合いみたい。
「うわ、おれアウトサイダー。笑」
ひとりジャージ姿で見慣れないおれが来たけん、予想通り「は?だれ?」みたいな顔でその人たちに見られたっちゃけどね。笑
まあ、居心地があんまよくなかったけんひとり少し離れたとこで練習見とった。
そしたら、グラウンドの四隅を走るおじいちゃんがおった。
それが当時監督の松本育夫さんやった。
60歳超えとるっちゃけど、めっさ太いふくらはぎ。
現役か。笑
そんなこと考えながら松本さんが近づいてくるの見とったら、次の瞬間驚くべきことが起こった。
何と松本さんはおれのことを見つけるとわざわざ足を止め、深々と頭を下げておれの方に挨拶してきた。
「おはよう。」
Jリーグの監督。そして、練習の途中。ほかにも何人も見学者がいる。
正直、びっくりしておれ戸惑ったよ。
急いで「おはようございます。」って返したけど。
「見に来てくれてありがとうね。」
ひとりひとりに挨拶をする。
感謝の気持ちを自ら表現する。
伝わってくるものがあった。
正直、これは高校生のおれにとったら衝撃やった。
「あんな人がおれにわざわざ立ち止まって挨拶してくれた。」ってね。笑
その後、たまたま松本さんが書いた本を読む機会があった。
ほんと心打たれたよ。
自らは、メキシコ五輪で銅メダルを獲得した時の日本代表。
代表になるまでに、かなりの苦難を経験しながらも。
ガス爆発事故で全身の半分くらいを火傷し生死をさまよった。
足を切断せんといかんくらいに。そして、もうサッカーができない体になりかけた。
監督になっても、いつも成績の悪いチームを任されてきた。
けど、誰よりも努力して、這い上がってきた。結果を残してきた。
いつも全力で。
それを天命とさえも呼べる。
だから、周囲からの信頼が誰からも厚い。
「この人のために。」って思わせることができる。
自分がやれんと誰もついてこん。
人に「これやれ。」って口だけで言ったってついてこん。
それをいくつになっても自ら体現できる人。
あの時見たランニングする姿も、挨拶してくれた姿も、全部相手にメッセージを残した。
そんな人間が、おれは一番尊敬できる。
闘将・松本育夫の3年間、そして...

1 comment:
全力に悔いなしとは良い言葉ですね。
遊びも勉強も全力でやりたいものです
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